研究概要
現代的課題に応じた食教育プログラムの開発を進めています。プログラム対象は就学前児童から高齢者まで多岐に渡ります。例えば、世界的課題にもなっている食品ロス削減については、国内外の食品の生産、流通、消費の現場の状況を調査して整理・分析した後、教材資料を作成して学校現場に提供し、効果を検証します。現在、防災減災の視点を取り入れた食教育プログラムの開発に向け、国内外の様々な現場の状況を調査中です。また、国内外の地域に出向いて、生活環境と食生活の状況、健康への影響を調査し分析しています。分析結果は当該地域あるいは個人に還元し、健康づくりの一助とされています。
教育・研究活動の紹介
自分が住んでいる、あるいは関わっている地域の特徴を食や栄養、健康の視点から紐解いていくために、様々な調査データを活用し根拠(エヴィデンス)に基づいて考えることができているか、注目すべき点を逃していないか等、学生達の思考プロセスを大切にしています。
今後の展望
健康は私たちが住まう地域の生活環境に大きく影響を受けます。平常時だけでなく非常時でも健康を保持できるよう、様々な方々と連携しながら食環境づくりを進めていく予定です。
社会貢献等
地域で食育活動をされている方や学校の先生方、就学前施設や学校の保護者の方々、一般の方、そして子ども達を対象に、食や栄養、健康に関わる様々な講座の講師を務めています。東日本大震災後にはリスクコミュニケーションの講師として栃木県全域にお伺いする機会もありました。また、毎年、夏休みには子ども達を対象に「食の科学体験教室」を開催しています。
これまで企業や自治体と共に、地域の食資源を活用した商品開発を行ってきました。駅弁に採用いただいたり、ふるさと納税の商品になったり等、関係者の力で大きな成果につながっています。