研究概要
地域の理想像や都市計画思想から、それらを実現する制度・事業まで、都市開発プロジェクトの幅広いフェーズを研究対象としています。例えば、民間企業の活力を取り込んで都市の機能更新を推進するという観点から、歴史的な都市開発プロジェクトの背景で、行政・民間企業・資本家・地元有力者などが連携した戦略の解明に取り組んでいます。
研究手法は、これまで歴史的アプローチを基本とし、文献、図面、地図などを組み合わせて、変遷を分析する手法を培ってきました。
教育・研究活動の紹介
教育では、専門分野に興味・関心をもってもらうことを第一目標としています。はじめに、本や論文を読むことで、専門知識をつけ、その後は、学生とコミュニケーションをとって、1人ひとりの長所や主体性を活かし伸ばしながら、資料をもとに議論を深めていきます。
教育・研究のどちらにおいても、歴史を歴史で完結させるのではなく、現在、そして未来の都市・地域を想定して、よりよい計画・制度の在り方を考える基礎となるように心がけています。
今後の展望
栃木県内の道路・鉄道などの社会基盤史に関する研究に着手し、各地域のルーツ・アイデンティティの解明や、それを活かした歴史・景観まちづくりに貢献していきます。また、歴史研究だけでなく、これから新しい研究にも取り組みます。
社会貢献等
よりよい都市・地域を実現するためには、多様な関係主体の協力・調整が必要不可欠です。社会基盤史の専門家として、自治体・企業等との連携、共同研究や、各種委員会に、積極的に協力します。また、講演会や出前講座も、お引き受けしていきます。ぜひお気軽にご相談ください。