研究概要
ラテンアメリカ及びカリブ海沿岸における長期経済成長と財政政策
ラテンアメリカ諸国の長期的経済成長の源泉としての財政政策の意義を内性的経済成長理論の枠組みでダイナミックパネルデータ分析を用いて検証するものである。
アジア太平洋諸国における高等教育政策と雇用
日本・マレーシア・メキシコにおける高等教育政策及び雇用に関する検討で、特に雇用に対する高等教育政策の影響を明確にすることである。そのため、関連する3つの領域(行政、企業、教育機関)に調査を実施することになった。
日本・ペルーにおける日系ペルー人コミュニティ
日本からペルーへ帰国した子供たちは、日本での生活と母国ペルーでの生活を経済的な面や道徳的な面を比較しながら、生活している。ペルーへ帰国した子供たちの母国での様子を、両国での生活に対するかれらの評価や意見などを比較しながら検討している。
教育・研究活動の紹介
様々な意味で多様性(学際的・地理的)を参考にしながら、外国の大学の教員と連携し研究を行っている。
今後の展望
ペルーのランバイエケ州における1899年から第二次大戦前まで日系人史について資料収集し、かれらの大農園の労働者・自営業者としての活躍を検討し、経済的な面でのペルー社会への影響を明らかにする。
社会貢献等
日本では、「ラテンアメリカは遠いところ」という印象が持たれる傾向があります。私は、一般の方にもラテンアメリカ世界を幅広く紹介し、日本とラテンアメリカ及びカリブ海沿岸諸国との距離を縮めていきたいと考えています。具体的には、長い歴史を持つ日本人移民とかれらの子孫は、日本・ペルー両国をつないでいますので、日本における日系人社会のことをペルーへ伝え、逆に、ペルーにおける日系人社会のことを日本へ伝える活動などを推進していきたいと思います。