研究概要
当研究室は、農業ロボット、フィールドロボット、生物の動きを参考にしたロボットなど、社会ですぐ役立ちそうなロボットから、ロボットの要素技術の開発まで幅広く行っています。今や、ロボットは、研究開発から社会実装(実用化)に主軸が移りつつあります。例えば、図1のイチゴ収穫ロボットは社会実装に向けて改良が進められています。移動ロボットに搭載された直動マニピュレータの先端には収穫ハンドとカメラが取り付けてあり、カメラでイチゴを認識して枝を摘まんで収穫します。これらの機能はいくつかのロボット技術(基盤技術)の組み合わせで実現されていますが、ここでの技術はイチゴ収穫だけでなく、様々な分野にも応用できます。
教育・研究活動の紹介
図2は、学生によるフィールドロボットの自律走行の実験です。環境磁場の変化を地図にして走行する「磁気ナビ」の効果を試しています。ロボティクスは、いろいろな環境で実験することで、想定外のいろいろな問題を体験します。それを一つずつ解決することで、社会に役立つロボットが完成されていきます。また、学生からのユニークな思い付きや、発言から、今までにない着想を得ることもできます。
今後の展望
ロボット技術を様々な分野で試し、その可能性を広げていきたいと考えています。
社会貢献等
実証試験を兼ねたロボットデモによる社会活動。ユニークな特許多数取得。ロボティクスのノウハウによる大学発ベンチャーの起業。ロボティクス・工農技術研究所での社会実装型プロジェクト参加(共同研究)など。