研究概要
我々の目に見えている光の情報は限られており、分光・偏光・位相など、光には目に見えない様々な情報が含まれています。本研究室では、その情報を余すことなく撮影するために、カメラの構造をナノスケールで革新し、撮影された画像から情報を抽出・処理する方法を研究しています。そして次世代の画像技術を創出するとともに、農業、工業、医療の幅広い分野へ応用し、安心安全な社会への貢献を目指しています。
教育・研究活動の紹介
本研究室では、フォトニック結晶技術を応用し、多波長・多偏光・RGB画像を単一カメラで同時に撮影する技術を世界で初めて開発しました。画像処理を専門とする研究室は世界中に多数ありますが、これほど多元的な画像情報を一元化しかつ容易に扱える技術は極めて少数です。この強みを活かし、未踏の画像処理技術を学生と共に開拓することで、これまで可視化や検出が困難であったアプリケーションの実現を模索しています。
今後の展望
主な応用先として、遠隔迅速病理診断のための病理標本の撮影・画像転送・染色再現および診断支援システムの構築を目指しています。光情報のより完全な保存を追求することで、いずれは位相や三次元形状の同時撮影も含め、次世代の画像系を開拓できればと考えています。
社会貢献等
特許出願状況
特許6923897,特許6706840,他4件(フィルタ,画像データ処理装置,及びプログラムに関する特許)