研究概要
GIGAスクール構想による一人一台端末の導入,プログラミング教育の実施など,学校におけるICT環境の変化は激しいものとなっています。そして,その変化に対応した授業設計や機器操作を含めたリテラシー能力が教員に求められているのが現状です。このように変化し続ける学校現場において,教員が抱える多くの問題を改善していくことは,教育の質の向上を図るためにも重要なことであると考えています。そのため,普遍的な教育理論と,変化する教育環境を整理し,子ども達の情報活用能力や課題解決能力を高めるための授業作りや教材開発に関する研究を行っています。
教育・研究活動の紹介
当研究室では,地域教育関連機関や学校現場との関係性が密である強みを生かし,各種教育データの収集,実践的な検証データの収集などを行い,定量的・定性的な分析を基に研究を展開しています。また,学校教育に必要な教育用教材の開発も長年にわたり行っており,そのためのノウハウなどの蓄積も豊富にあります。
今後の展望
小学校教育や技術科教育のためのプログラミング教材の開発やこれまで蓄積してきた教育データを生かした教育用教材の開発に取り組み,学校教育に寄与できる研究を進めて行きたいと考えています。
社会貢献等
地域教育委員会が主催する「問題行動等未然防止プログラム事業」や「子育て講座」,「市民カレッジ」などの講師を勤め,栃木県内の情報モラル教育の推進を行っています。また,国が主催する「インターネットフォーラム」や支援する「安心ネットづくり促進協議会」などのコーディネータや普及啓発部会長も兼任しています。
一方,ICTを活用した教育,プログラミング教育の推進のために,県内の教育関連機関と協力し,教員向け研修会講師や,授業実践などを行っています。