研究概要
理科授業のデザイン研究を専門にしています。授業のデザイン研究とは、学び手の理解や思考を深めたりするのに良いとされている様々な教材や教具、指導方法を取り入れて、授業を作っていくことです。私の研究では、小中学校の理科授業、幼児期の子どもたちの科学遊び、あるいは動物園等の社会施設での教育活動といった様々な場面における理科・科学の学びのデザイン研究を行っています。そうしたデザインを行う中で、ICTやゲーム教材を取り入れたり、より良いデザインを行うための科学概念調査を行ったりしています。このような研究を通して、よりよく現代の科学技術社会に参加したり、将来の科学技術社会を創り出したりする人材の育成を目指しています。
教育・研究活動の紹介
上記の研究にあたっては、学校現場の先生方との共同研究を数多く行っています。また、栃木県内の小中学校での授業研究会や校内研修での指導助言、教員研修における講話講師なども担当させていただいています。このような学校現場の先生方との関わりは私自身にとっても学びの場であり、先生方と共により良い理科授業を作っていく楽しさや喜びを感じる機会になっています。
また大学では、理科の指導法をはじめとした教員養成に関する授業、理科教育学のゼミを担当しています。
今後の展望
現在はICTを取り入れた理科授業、STEAM教育やSDGsを指向した理科授業に関するデザイン研究に力を入れています。これらは現代の比較的新しい教育課題でもあります。これからも時代の変化とともに新しい教育課題が出てくることが考えられます。そうした変化に対応した理科の授業デザインを追究していきたいと考えています。
社会貢献等
今後も、小中学校等における授業研究や校内研修での指導助言、教員研修における講師などで引き続きお役に立てる機会があればと考えています。また、研究の成果を学校現場に還元できるよう、学校教員の方々と交流していきたいと思っています。