研究シーズ集

共同教育学部

准教授 神田 恵美子かんだ えみこ

神田 恵美子
キーワード

高大接続,大学初年次教育,聞く力,アクティブ・ラーニング,児童文学

分野

国語教育学

研究テーマ

・中等教育における「聞くこと」の学習方法の開発
・高等教育における聞く能力向上のためのプログラム開発
・児童文学と言語発達

所属学会等

全国大学国語教育学会 日本国語教育学会 早稲田大学国語教育学会 初年次教育学会

特記事項

絵本の文章や児童文学の創作も手掛けています。

MAIL

e.kanda※cc.utsunomiya-u.ac.jp(※を半⾓@に変換してください)

TEL

028-649-5258

研究概要

音声言語教育の中でも、特に聞く力の能力向上のための研究をしています。高等学校の教員の経験もあることから高等学校における聞く能力の向上のための授業開発について研究してきましたが、現在では、高大接続の観点も踏まえて、「大学教育における聞く力の育成プログラムの開発」を目指しています。「聞くこと」の能力向上のシステムが構築されれば、まさに大学教育で重視される社会的機能にも重きを置いたジェネリック・スキルの涵養にもつながります。学生が社会に出たあと、会議や取引、プレゼンテーションの質疑応答の際にも高い「聞くこと」の能力が要求されます。社会的・職業的自立を図るために積極的かつ効果的に聞く力は必要な能力であると考えます。

教育・研究活動の紹介

教職課程の授業の中では、まず授業設計の大切さを伝え、そのうえで授業の楽しさと学習者の変容(伸び)を実感できたときの喜びを体験してもらえるよう、理論と実践を組み合わせて授業を行っています。ICT活用についても、授業者が学習者とともに学び続けるという姿勢が必要であることを強調しながら授業の中で学習支援アプリを実際に使用しています。地域創生科学研究科の多文化共生学プログラムでは、テキストと持ち寄った関連資料をつきあわせながら、院生とともに言語の発達のしくみについて学んでいます。

今後の展望

フレーベル館から2012年に出版された月刊絵本「でもね」が2025年に中国で出版されます。言語発達に目を向けながら、創作の楽しさを伝えられたらと考えています。

社会貢献等

栃木県内の小学校・中学校で「聞くこと」に関する講演会や授業の講評を行っています。

また、教職員サマーセミナーでも、「聞くこと」の能力向上のための授業について実践を行います。