研究概要
教育における言語と思考の関係に関心を持って理論研究を行っています。この理論研究を応用して、小中学校における道徳科授業の実践研究に取り組んでいます。また、フランスの教育事情について調査研究に取り組んでいます。
教育・研究活動の紹介
研究活動では、具体的には、次の二つの共同研究に取り組んでいます。
・宇都宮大学共同教育学部附属学校園の道徳科プロジェクト研究「「物事を多面的・多角的に考える」道徳科の授業」の主任として、小中学校における道徳科の授業実践研究に取り組んでいます。小中学校の道徳授業は、平成27年の学習指導要領一部改正により、教科外活動「道徳の時間」から「特別の教科 道徳(道徳科)」へと移行しました。「特別の教科」への移行の趣旨を十分に生かした授業モデルを学校現場に提案するべく、「物事を多面的・多角的に考える」という理念に着目した新しい授業の開発を行っています。
・科学研究費補助金基盤研究(C)「道徳教科化の日仏比較」の研究代表者として、フランスの小中高校における「道徳・公民科(enseignement moral et civique)」の研究に取り組んでいます。この「道徳・公民科」は、我が国と同じ2015(平成27)年にフランスで新設された必修教科です。日本とフランスにおける道徳授業の違いを明らかにしようとしています。
教育活動では、宇都宮大学・群馬大学共同教育学部で必修科目の「教育原論」と「道徳教育授業論」を担当しています。また、宇都宮大学の基盤教育科目「論理的思考」を担当し、作文を通じて論理的思考を強化する授業を行っています。
今後の展望
上記の二つの共同研究の成果を社会に還元できるよう、様々な機関と連携していきたいと考えています。
社会貢献等
小中学校における道徳科の校内授業研究に対する支援を行っています。栃木県から派遣される内地留学生を受け入れ、道徳科授業の研究を支援しています。