研究概要
子どもの精神的弾力性(レジリエンス)のあり方や子どもへの相談・支援の仕方,また教師の精神的健康(メンタルヘルス)に関する研究を行っています。対人関係の側面からソーシャル・サポートに留意しながら支援方法を考えています。ここ数年は場所の流浪やコロナ禍での対面制約等のために実施できていませんが,以前から教育相談に関する,あるいは子どもと触れ合う実践活動を行ってきました。
教育・研究活動の紹介
「目立つ」「華々しく」「大きく全体に」「エビデンス」という近年の大学活動の表出方法からすると,臨床心理的な実践活動は「ひっそりと(←守秘義務があるので)」「地道に」「少人数(それほど多くない相手)」「数値に顕れにくい(計量しづらい)」ことが多いです。それでも当人のQOLのために地道に関わり,働きかけることはとても意義深いことだと思っています。以下のような教育実践に関する活動報告や論考を参考にしてください。
http://hdl.handle.net/10241/00012416 http://hdl.handle.net/10241/00005394
http://hdl.handle.net/10241/00005041 http://hdl.handle.net/10241/00005086
http://hdl.handle.net/10241/00011146 http://hdl.handle.net/10241/00011145
http://hdl.handle.net/10241/00005096 http://hdl.handle.net/10241/00004546
今後の展望
子どもや教師の精神的健康について学術的な研究を行っていくと同時に,子どもや保護者,教師を対象とした実践的な活動をおこなっていきたいと思っています。カウンセリングのような話が中途半端に伝わっていくと,「表面的に優しい様子」といったものが受容であるといった誤解が広まり,結局,支援する側が苦慮することが起きます。共に考え,実践する中で,その人へのより良い支援は何かを考えられればと願っています。
社会貢献等
上の実践報告にもあるように,大学のカウンセリングルームを活用した教育相談や臨床心理に関連した地域貢献活動をおこなってきました。また,学校関係者や保護者,心理関係者への講演等も多数おこなってきました。