研究概要
情報化社会である現代では,様々な情報があふれています。それらの情報をより効率的に伝えるためには,人間の情報処理過程にまで踏み込んだ研究が必要です。近年では新型コロナウイルス感染拡大の影響により,遠隔でのコミュニケーション(ビデオ通話等)も一般的となってきましたが,その際にどのような情報を提示すべきか,あるいは提示すべきでないのか(提示することで情報処理をむしろ阻害してしまう可能性が無いか)については,まだ研究の知見があまり多くなりません。こうした問題点について,心理学実験の手法と統計的分析を用いて人の認知過程に踏み込んで解明していくことを目指しています。
教育・研究活動の紹介
情報化社会と言われて久しい現代では,とかく「情報が多ければ多いほど良い」とみなされがちですが,それは心理学の知見には反しています。いかに情報をデザインすべきか?どうしたらもっと情報を「よく伝える」ことができるのか?こうした問題は,私たち一人ひとりが日常で対峙する問題でもあり,軽視してしまうと重大なミスや誤解を招いてしまいます。特に,「受け手にとっての情報の見えかた」にまで踏み込んだ研究をすることで,目指すべき情報提示や,コミュニケーションのメカニズムの解明を目指しています。
また,自分の専門の身に限らず,学内外の多くの方と協働をしながら様々な問題解決に取り組んでいます。
今後の展望
これまでは主に大学生を対象とした研究を行ってきました。今後はもっと対象を広げることで,例えば特定の領域の学習に困難を抱えた方への支援や,様々な年齢層におけるコミュニケーションの研究などへもつなげていこうと考えております。研究や教材開発のためにご協力くださる企業・自治体がありましたらお声かけいただけますと幸いです。
社会貢献等
大学と地域とを結び、一緒になって発展していける活動に取り組んでいきます。