研究概要
視覚障害とは、目が見えない、あるいは見えにくいという障害です。視力だけでなく、見える範囲やまぶしさの有無など、視覚障害による見え方は人それぞれです。視覚障害のある子どもたちは、特別支援学校だけでなく、通常学校にも在籍しています。そのような子どもたちが専門的な指導が受けられるように、より良い指導法や、よい分かりやすい教材・教具を開発する研究をしています。具体的には、触って分かりやすい教材・教具の開発をして特別支援学校で実験をしたり、視覚障害のある子どもを実際に指導したりして、研究としてまとめています。
教育・研究活動の紹介
私自身が、大学時代に授業を受けていた時、視覚障害がどのようなものかイメージがつきにくいという思いを持っていました。授業の中では、アイマスクをしながら歩行体験をしてみたり、弱視シミュレーションをしながら黒板を見てみたりするなど実際に体験して、少しでもイメージがつくように工夫しています。また、視覚障害当事者をゲスト講師に招いて、実際の生活について話を聞いたり、受講生が自分たちにできることを話し合ったりする活動をしています。
今後の展望
学校現場と連携して、教材・教具を活用した指導事例を増やしていきたいと考えています。
社会貢献等
小学生を対象に出前授業を行い、視覚障害者が使用している道具の紹介や、ゴールボール体験を実施しました。
筑波大学佐島毅准教授と一緒にコイデ東京(株)と協力して、「Th!nk w!th Hands!」という触って分かりやすい教具を開発しました。