研究概要
運動会・体育祭や学芸会・文化祭といった学校行事を通して、児童・生徒がどのように発達していくのか、そして、そこに教師は、どのような形で支援を行っているのかを質問紙(アンケート)や面接(インタビュー)、観察を通して検討しています。
また近年では、学級活動の授業を観察させていただき、そこでの子どもたちのやりとりや教師の支援についても、研究させていただくことがあります。特別活動を専門とする学校の先生方の研究会に参加させていただき、共に勉強させていただくこともあります。
その他、児童生徒~成人の社会情緒面の発達に関わる質問紙調査に携わり、その発達とその背景プロセスを検討する研究も行っています。
教育・研究活動の紹介
教育面では、具体的な場面に引き付けながら心理学の知識・理論の理解を深めてもらいたいと考えています。そのため授業では、他の人とペア・グループワークを行うことを通して、自分の考えを表現することはもちろん、他の人の考えを知り、自身の考えを深めることも重視しています。
研究面では、心理学の研究手法を用いた検討を行っている点が特徴的で、心理尺度を取り入れた質問紙(アンケート)研究を行うことが多いです。中でも、縦断研究といわれる、いわゆる追跡調査に関心をもっており、児童生徒を数か月、数年単位で追跡していき、その成長・発達の背景プロセスに迫る研究を複数行っています。
今後の展望
今後、児童生徒の学校行事(特に運動会)の前後、そして、その数か月、数年後の成長を追跡していく質問紙(アンケート)調査を行いたく思っており、きめ細やかな心理学的調査に協力していただける学級や学校があると有難く思っています。
社会貢献等
高校生に向けた心理学関係の模擬授業を行っています。
その他、小学校の学校評価委員や国立教育政策研究所のプロジェクト研究の調査に携わらせていただいています。