研究概要
学習者の主体性な取り組みを重視し、学習者一人ひとりに合った運動技能をより効果的にボトムアップで身に着けさせることを可能にするための運動の学習・指導方法の研究をしています。下図は、機械学習を応用し考案した感覚経験型指導法(松浦ほか、2018; 2021)の概略図です。自身の競技経験と指導経験から、理想的なやり方を繰り返し練習するだけでは、個々人に合う・合わないという問題だけでなく、応用力や適応力も身に付かないことを身に染みて痛感しました。それを乗り越えるものとして、学習過程に様々な運動の経験をすることの重要性を実感し、感覚経験型(ボトムアップ型)の考え方に辿り着きました。色々な意味での“あそび”が重要であると考えています。
教育・研究活動の紹介
教育活動では、講義科目であっても学生自身の実際の体験、思考を通して学ぶことができるように工夫しています。研究室の活動では、学生の興味を大切にして、幅広い視点から共に学びを深めることができるように意識して活動を行っています。
今後の展望
今後の展望は、ICTと個別経験データを活用した学習者のセルフメイド型運動指導法の開発です。学習者自身の個別経験データ×ICTを活用して、学習者の学習プロセスや特性に関する情報などを機械学習によって分析し、学習者の特性に応じた指導方法を検討、ICT教材化していきたいと考えています(下図)。
社会貢献等
ラートの体験講座やパフォーマンスなどを小・中学校や各種イベント等で実施しています(下図参照)。お気軽にお問い合わせください。