研究概要
体育を担当する教師の事前計画に対する認識と授業中の教授行動の関連を研究しています。特に熟練教師は右図のように事前に計画した規準を柔軟に運用しながら授業中の行動を意思決定しています。このような教師の適切な意思決定を支えるために、事前にどのような視点で計画を立てておくべきかを考えています。
また、ボール運動・球技系の領域の教材研究を行っています。学習者の「ゲーム理解」を第一に考え、シンプルな課題設定を行うことで学習を深め、よりよいゲームへの参加を実感できるような授業づくりを目指しています。具体的には、小学校、中学校における「3X3」3人制バスケットボール(ゴール型)やクリケット(ベースボール型)の教材開発と有効性の検討を進めています。
教育・研究活動の紹介
学部では、小学校、中学校および高等学校の教員の養成にあたって、「小学校体育」「初等体育科指導法」や「中等保健体育科指導法」などを担当しています。私自身の17年の小学校教員としての経験を生かし、実践と理論を融合させた授業内容を意識しています。すぐれた授業を観察することや実技を通じた教材研究も取り入れています。
今後の展望
①体育授業における事前計画立案の視点を発達段階(学生、初心期、中堅期、ベテラン期)ごとに検討します。
②「3X3」3人制バスケットボールとクリケットの教材開発と有効性を検討します。
社会貢献等
栃木県内を中心に小学校の授業づくりや実技研修会等を行っています。また、子どもの体力向上に関する取り組みも行っています。写真は、学生・教員向けに行なったクリケット講習会(佐野市)の様子です。