研究概要
小学校低学年の音楽の授業でよく用いられている、鍵盤ハーモニカは、日本では60年ほどの歴史しかなく、まだ発展を続けている楽器です。この楽器について、両手弾きの演奏活動を通じて、研究しています。また、小学校でどのように指導していくかについて研究しています。
「音楽理論の指導」については、小・中学校と9年間音楽の授業を受けても楽譜の読めない児童・生徒が多いという現状を踏まえ、それをどうしたら改善することができるかということについて特に考えています。
「音楽によるアウトリーチ」(地域貢献)は授業の中で学生が学校や施設などに出向いて授業や交流(演奏など)を行い、その効果について考えています。
「音楽に関する知的財産権」は平成24年度から中学校で教えることになりました。現在は、この内容の検討や指導の方法などについて試行錯誤しています。
教育・研究活動の紹介
鍵盤ハーモニカでは、写真のように楽器を肩から斜め掛けにし、両手で演奏する活動をしています。したがって、左手は通常とは逆手となります。鍵盤ハーモニカという、小学生も使う楽器を使って音楽表現を追究することで、子どもに演奏や音楽に興味を持たせることができたらと考えています。
著作権に関しては、音楽を専門とする立場からアプローチすることにより、法学者とは異なる視点で著作権法について考えています。
今後の展望
鍵盤ハーモニカのワークショップや演奏会の実施を通して、鍵盤ハーモニカを通して音楽を伝えていきたいです。
著作権については、小中学生にとっても身近なものになってきているため、子どもにどのように伝えていくかを考えていきます。
社会貢献等
小学校、幼稚園、保育所等で、鍵盤ハーモニカのワークショップや演奏会の実施を通し、鍵盤ハーモニカを通して音楽を伝える活動をしています。また、著作権に関する講座も実施しています。