研究概要
天体現象におけるプラズマ物理を理論・数値シミュレーションを用いて研究しています。プラズマとは固体・液体・気体に続く第4の物質状態のことで、イオンと電子が電離したガスを指します。宇宙に存在する物質の99%はプラズマ状態にあると言われています。具体的な対象としては、ブラックホール周辺の降着円盤と太陽風における乱流です。それ以外にも惑星磁気圏、銀河団ガスなど様々な天体にも関心を持っています。
具体的な研究成果については以下の講演動画を御覧ください。
プラズマ物理を専門としない人向けの日本語講演:https://youtu.be/1dUoNNQ-UG0
プラズマ物理の専門家向けの英語講演:https://mediacentral.princeton.edu/media/JPP10August2023_YKawazura/1_at9yekfc
教育・研究活動の紹介
プラズマの支配方程式は多次元の非線形偏微分方程式です。その理解のために、紙とペンで行う理論計算と、コンピュータを用いて行う数値シミュレーションを用いています。数値シミュレーションでは、自前のワークステーションでのコード開発とスーパーコンピュータ(国立天文台、東京大学、名古屋大学、九州大学など)でのシミュレーション実行を行っています。また、複数の海外研究機関と共同研究を行っています。具体的にはオックスフォード大学、メリーランド大学、プリンストン大学などです。
今後の展望
核融合科学と天体物理学の学際研究に興味を持っています。従来の天体物理学の手法では解き明かせなかった天体現象に、核融合プラズマの手法を用いて迫りたいと思っています。
社会貢献等
アウトリーチ、出前授業など喜んでお引き受けしますので、お問い合わせ下さい。