研究概要
地域経済と農業、環境との関係について計量的な研究を行っています。
地球環境問題や地域の自然資源を保全するためには、消費者がそれらの価値を評価し、適切な対価を支払うような仕組みを作る必要があります。環境に関する情報に対して、消費者の購買行動がどのように変化するかを明らかにすることなどにより、消費者が環境保全に貢献する仕組みを考えています。
観光業や食品産業と地域の農業が連携することで、農業部門が新たな販売先を得ることができるばかりでなく、他産業にはより付加価値の高い商品・サービスを生産することができるという相乗効果が期待されます。連携のメリット・デメリットを定量的に把握し、連携を促進する社会的な仕組み作りについて考えています。
教育・研究活動の紹介
講義では「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」という経済学の基礎科目を担当しています。経済学は社会科学の一つでありますが、理系の人にも興味をもってもらえるように、経済学の面白さを伝えられるような授業を心がけています。
研究および論文指導では、計量経済学の手法を用いた分析を行っています。経済統計やアンケート調査などによって収集した様々なデータに対して、統計学の考え方を適用してモデルの推計や仮説検定を行い、経済予測や政策の有効性などについて考察します。
今後の展望
これまでの研究では、環境便益や地産地消など市場経済では評価されにくいものを、定量的に評価してきました。今後も市場では評価されにくい対象に対する研究を継続し、作業安全性など新しい分野にも研究対象を広げていく予定です。
社会貢献等
市民講座などで環境と経済に関する講義を行っています。