研究概要
本研究室は,オプティクス教育研究センターにおいて,次世代の産業の種になるような光科学技術の研究活動 を通して,光科学技術の明日を担う人材の育成を行う.研究領域は,情報光学,ホログラフィ,レーザー加工,光計測,ディスプレイである.教員・研究員・学生が,共に助け高め合いながら,生活や産業に役立つ光システムをデザインする.現在,早崎芳夫教授は体積的ビームの設計法や超音波の光計測に,長谷川智士准教授はホログラフィックレーザー加工の実装に,熊谷幸汰助教は体積ディスプレイや体積的光源に,注力する.企業との共同研究も積極的に進めている.
教育・研究活動の紹介
ホログラフィを駆使した高精度画像計測や並列ビームによる超高速レーザー加工が得意である.画像計測は,フィジカル空間の情報をサイバー空間に伝送し,レーザー加工はサイバー空間の情報をフィジカル空間に展開する技術であり,光技術と情報技術の融合による,高速化や高精度化・自動化を実施する.ホットのテーマとして.光干渉計測を融合したレーザー加工のフィードバック制御や自動パラメータ決定によるレーザー加工の完全自動化である.機械部品の表面形状や透明材料の内部構造,生産ラインリアルタイム製品計測をなどの光干渉計測に関する高いスキルを有する.さらに,夢の技術である体積的映像装置の開発も注力している.
今後の展望
我々の行動指針は,宇都宮大学3C精神に基づき,知らないことに挑戦する(Challenge & Change),他人の言葉をよく聴き,自分の意見を明確に伝える(Communication),発見と発明で人に笑みを与える (Contribution)としており,学生のアイデア創出力を養成しながら,面白くて,役に立つことに,光の力で挑戦する.
社会貢献等
レーザー加工,干渉光計測,ディジタルホログラフィ等,光に関連する多くのスキルやノウハウを有する.いくつか企業と共同研究を行っており,技術移転も行った.現在,新たなパートナーを積極的に募集する.また,年間10件以上の技術相談や試作試験を行っており,光に関係することなら,遠慮なく連絡して欲しい.社会人ドクターも広く受け入れており,現在,何人かの博士学位取得者が,学んだ技術を下に製品開発している.