研究概要
農地に発生し防除が難しい雑草の中には外来のものがあります。農地に定着した外来雑草の防除方法に加えて、農地への侵入を防ぐために港湾での検疫体制を強化する必要があります。現在、DNA配列情報に基づく有害な外来雑草を識別できる手法や、栽培用種子に混入した雑草種子を死滅させるための消毒手法の開発に応用できる研究を中心に取り組んでいます。
教育・研究活動の紹介
研究室やセンター名に「雑草」がつく大学の組織は本学を含めて現在2ヶ所しかありません。雑草管理に精通する人材の要望は高いのですが育成が追いついていないのが現状です。現在は実習を主に担当していますが、除草剤試験や雑草の同定を通じて雑草管理について身近に感じてもらえるようなカリキュラムの構築を心がけています。
今後の展望
現在は社会実装に関するプロジェクト研究に参画しています。プロジェクト研究への関わりを通じて、技術開発を行う上で基礎的知見が足りていない場合があることにあらためて気づくこともしばしばあります。雑草管理に利用できる研究を基礎と実装の両方向から進められる事象を探しています。
社会貢献等
例年2月から3月にかけて実施される、雑草管理教育研究センター主催の社会人向けの「雑草管理技術講座」で講師をつとめています。
また、水稲乾田直播栽培における雑草防除に関しての依頼講演も随時引き受けております。