研究概要
防災は災害が多発する日本だけではなく、世界的に大きな課題です。これまで日本、ベトナム、スリランカ、イラン、アフガニスタン等と言った国内外の被災地で、大学の研究員、防災専門国際NGOの職員、国連職員という様々な立場から災害復興支援に従事してきました。この過程で、コミュニティを核とした活動の必要性を強く感じ、現在の研究に至っています。2019年は米国ノースイースタン大学の招聘研究者として半年間ボストンに滞在し、米国の被災地の調査を行いました。持続可能な復興を視野に入れたコミュニティづくりや、外国人と地域防災についての研究を国内外で行っています。
教育・研究活動の紹介
コミュニティ防災は、社会学、(地域)開発学、心理学、工学、政治学、教育学、ジェンダー等の幅広い専門領域を網羅する学際的なテーマで、世代、国籍、職業、専門分野等を問わず、より多くの方々に関心を持っていただきたいテーマです。大学では災害とコミュニティについての科目を日本語と英語で開講し、国内外の被災地の多様なリアリティを捉えながら、多面的に理解できるような講義を提供しています。
今後の展望
大学で働く前は海外の災害現場で防災活動の実践に取り組んできましたが、現在は日本国内の被災地のコミュニティ防災の研究も行っています。特に外国人を含む地域の様々な人々が参加する地域防災の研究に関心があります。教育においては、防災を非日常的なこととして捉えるのではなく、より日常生活に取り込めるような教育をしていきたいです。
社会貢献等
大学(米国)と大学院(オランダ)で留学を経験した後、インドでNGOインターンシップ、ベトナムとスリランカに4年ずつ駐在し、防災分野の国際協力に関連する仕事に従事してきました。防災だけではなく、国際交流や留学、異文化理解についてのご相談や講義、研修等、ご関心のある方はぜひお問い合わせください。