研究概要
近年の教育現場においては「主体的・対話的で深い学び」「アクティブ・ラーニング」が大きなキーワードとなっています。これは従来型の講義形式ではなく、受講者一人一人が主体的に参加することで学修をすすめていこうとするものです。ただし、その手法や考え方は社会教育の現場において長年にわたり取り組まれてきたことと親和性が高く、例えば小集団(グループ)での学習や自主的・主体的な課題発見と解決への取り組みなどを挙げることができるでしょう。
このような社会教育における実践の蓄積を活かし、大学をはじめとする学校教育現場におけるアクティブ・ラーニングの手法はいかなるものか、あるいはそこにおける教育的効果はどのようなものか、さらには学校と地域、大学と高等学校が連携していくことにはどのような効果があるのか、といったことについて研究をすすめています。
この他、日本における多文化化・多民族化についても関心を持っており、特に国内の先住民族であるアイヌに関する教育課題についても研究を行っています。
教育・研究活動の紹介
地域密着型の大学が地域に果たす役割は大きく、コミュニティとしての地域、あるいは高等学校や小中学校との連携に関しての期待が高まっているといえます。現在は大学と高等学校の連携や、高等学校における地域連携のあり方などについて調査研究を行っています。
今後の展望
地域連携や高大連携においては、社会教育における知見が重要であると考えています。社会教育はあいまいに捉えられてしまうことが多いのですが、逆に言えば何でも対応できるのではないか、ということでもあります。連携において、学生や生徒、あるいは教員にどのような効果がでるのかを今後も考えていきます。
社会貢献等
県および県内市町と連携して、学生とともに教育プログラムに参加し、そこでの課題発見を協働して行っています。大学が地域に対してどのように貢献していけるのかについて今後も継続して調査研究を行っていきます。