研究概要
モータや発電機とその応用に関する研究を行っています。モータや発電機では永久磁石同期機はその性能と効率から広く用いられていますが,希少資源を用いることや高速回転時の性能劣化などの問題があります。そのため,本研究室ではそれらの問題がないリラクタンスモータに着目し,その実用化のための研究を行っています。
教育・研究活動の紹介
現在のモータや発電機はその単体では意味をなさず,高性能なデジタル制御技術,高効率な電子回路と一体となって成立しています。そのため,これらの要素の全てについて個別に研究するだけでなく,これらを一体とした技術の確立を目指して,革新的なモータ構造とその効率的な設計方法,性能を引き出す制御方法や駆動回路などについて研究を行っています。また,モータに求められる性能は普遍的なものでなく,その応用対象に左右されるため,モータのみだけでなく,実際に電気自動車や電動車椅子などを製作し,応用技術に関する研究も行っています。
今後の展望
モータ設計にもAI等を活用した自動設計の波が訪れていますが,現状では回路や制御を含めた自動最適化ができるわけではありません。また,自動最適化ではその性能向上の要因を十分に分析できない問題があります。現在,それらの問題を解決した新しい自動設計法を取り組み始めており,それらを利用して,航空機の電動化に求められる,現在の数倍の出力密度を持つリラクタンスモータを実現したいと思っています。
社会貢献等
技術移転希望項目 ・リラクタンスモータの設計および制御技術