研究概要
英語科教育に関わる様々なトピックに関心がありますが、現在は主に文章理解、語彙習得、教材開発などについて考えています。文脈の読みと語彙学習を融合させた指導法としてContext-Retrieval Instruction(文脈想起指導)を提案するなど、英語教材の性質と学習効果の関連性について教育実践上の観点から検討しています。
教育・研究活動の紹介
宇都宮大学では「中等英語科指導法A」などの科目を担当しています。この科目では、日本語を使わずに英語だけで教科書本文の内容を導入する「オーラル・イントロダクション」という技法を指導し、学部2年生に初めての模擬授業を経験してもらっています。
小学校・中学校・高校の先生方の英語授業を参観させていただく際は、ご要望に応じて授業のよい点を言語化し、私なりに理論的な解説を行うことができます。もし期末テスト等の実例をご提供いただければ、教材分析やテスティングの視点から何らかの改善案をご提案できると思います。
今後の展望
ここ数年の研究実績としては、語彙学習における文脈イメージ方略の効果を理論的に検討したり、文脈想起指導の要素を取り入れた英語教材『Reading Square』を開発したりしてきました。現在は、これらの知見を援用した英語授業の実践方法について具体的な検討を行っています。
社会貢献等
2024年9月現在、学外では中学校および高等学校の英語教科書を作るチームにも参画しております。また、教員研修会の講師をご依頼いただくこともあります:新潟県上越市(小中学校の英語担当教員向け)、新潟県(高校の英語教員向け)、茨城県つくば市(中学校の英語教員向け)、茨城県(高校の英語教員向け)など。